日活撮影所は1954年、東洋一の撮影所として調布の地に誕生しました。日活調布撮影所は数々の名作、娯楽作を生み出し、多くの優秀な映画人を輩出しつつも、企業危機のたびに切り売りされ、縮小され、ときには丸ごと売却されてきました。しかし、そのたびに映画労働者、映画人、地域の人々、全国の映画愛好者が立ち上がり、力を合わせることによって日活調布撮影所は買い戻され、現在まで維持されてきたのです。
いまや日活調布撮影所は国内でも代表的な撮影所となり、日本映画に欠かせない貴重な文化創造の基地となりました。日活撮影所から送り出される日本映画は年間40〜50作品を超え、テレビドラマやコマーシャル撮影も常時行われています。
日活調布撮影所のある調布市には、日活とその関連会社以外にも角川大映スタジオ、高津装飾、東京現像所、東映ラボテックなど映画・映像関係の会社が数多く存在し、映画・映像関連スタッフの多くも調布市周辺に居を構えています。まさに調布市は「映画の町」です。この「映画の町」調布市によって、日活撮影所は育まれてきたのです。
ところが、この日活撮影所がふたたび重大な危機に直面しています。日活調布撮影所は2000年2月、日活社長である中村雅哉氏(ナムコ会長)の個人会社マルに売却されたのです。その一方で中村社長は、横浜みなとみらいの埋立地に約200億円の巨費をかけて「新映像都市」を作り、撮影所や本社を「移転」しようとしています。これは誰が見ても無謀な計画であり、経営危機の日活経営にとっても自殺行為です。
横浜みなとみらいに撮影所が「移転」されれば、調布の撮影所は潰されます。この事態は、日活経営の危機、日活撮影所の危機です。松竹大船撮影所の閉鎖に続いて日活調布撮影所が失われることは、日本映画の重大な危機です。
日本映画を愛し、その発展を望む全ての人々に心から訴えます。日本映画文化の発展のためにも、日活調布撮影所の維持・存続は必要です。日活調布撮影所を守る闘いをぜひご支援ください。
*現在、映画人、著名人の方々に「呼びかけ人」を依頼中です。
*賛同署名は、日活(株)に提出するほか、調布市への要請など日活撮影所を守る運動に活用させていただきます。